Dementia Care Behavioral Science Institute
家族支援プログラム
Family Support Program

家族支援プログラムとは
認知症介護をするご家族が抱える問題に対処する方法を身につけて、ABA・ACT療法・行動療法に基づいた練習(エクササイズ)を行い、心の柔軟性を育み、力まず余裕をもって認知症介護が行えるようにするためのものです。
①認知症ケアがうまくいかない原因を理解する
➁認知症との向き合い方
➂認知症の症状がある人とのかかわり方
④イライラや怒りの感情との付き合い方
⑤ストレス対処法(介護者の身体的、精神的健康を保つ)
⑥活力ある生活を取り戻す
認知症介護に携わるご家族は 認知症の症状がある人との向き合い方の教育や練習をすることなく、認知症介護で起きる様々な問題に苛立ち、先のことを考え不安が大きくなり、苦悩し、疲労困憊した状態で日々介護しています。
ご家族が 介護・医療の専門機関から得られる認知症の情報や知識は
①認知症の正しい知識と正しい理解
認知症の種類や症状等の特性
②認知症の症状がある人との正しい対応
「怒らない」「指摘しない」「否定・反論しない」「焦らせない」
③認知症の症状がある人と接するときの正しい姿勢
優しさと慈愛の精神でできるだけ相手の意思を受け止めて汲み取るようにして、穏やかな声で対応する
④介護を一人で背負い込まない
医療機関の受診と介護保険のサービスをうまく利用する
その他、テレビによる医療健康情報バラエティやネット情報、専門書、地域における認知症講座などで知る機会は多くなりました。
それらは聴くだけ、観るだけ、読むだけの知識と情報やアドバイスです。
認知症だとわかっていても…
・ついさっきのことも覚えていない、日時や場所がわからない、家族の顔もわからないと「なんで,そんなこともわからないの、忘れちゃうの」と、愕然とする。
・家事や身の回りの当たり前の行為ができないと「なんで、そんなこともできないの」と、イライラする。
・事実とは異なる発言をされると、嫌悪感が湧く。
・話がコロコロ変わる、訳の分からない話、毎回同じ話を聞くのは、疲れる。
・同じ服ばかり着ているから着替えを促しても着替えてくれない、お風呂に誘ったら怒りだす、排泄の失敗があるから紙パンツをすすめるが着用を拒む、何を言ってもこちらの言うことを聞き入れてなくて,悲しくなる。
・介護しているのに暴言を吐かれ,心が折れそうになる。
・妄想や誤認識でいわれのないこと、濡れ衣で「介護者のせい」にされて、屈辱と怒りとやるせなさが混在する。
・お金などの大事なものを管理しようとすると「私の印鑑と通帳だ。勝手なことをするな」と腹を立てるが、「銀行からおろした現金がない」「キャッシュカード・通帳・印鑑がみあたらない」と大騒ぎして、うんざりする。
・「徘徊をするのではないか」「火の不始末を起こすのではないか」といつも気がかりで,気が安まらない。
・一生懸命介護しているのに「感謝の言葉もない」と、がっかりする。
・「心に寄り添う」「優しく接する」と正しい接し方を教わっても、イライラして腹が立ち、怒ってはいけないと頭ではわかっているのに感情にまかせて声を荒げて、傷つく言葉をはいたり、怒鳴りつけたり、場合によっては手をあげてしまう。
・「元気だったころに戻さなにくては」「どうしてこんなに私を苦しめるの」「なぜこのようなことが私に起こるの」「あなたが認知症なんかにならなければ、こんなに苦しむことはなかったのに」と怒り、悲しみ、妬みを抱いき、心の余裕もなく息抜きもできず追い込まれる。
認知症に関する知識は不可欠です。
認知症の正しい知識や正しい接し方を知るだけでは対応できないのです。